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「〇、△、×」海外では使えない?

2018-05-23

日本では評価や製品の情報表などでよく使われる「〇、△、×」の記号。 世界ではこれらの記号は必ずしも「良い、どちらでもない、悪い」という意味ではないということをご存知でしょうか。

今日は日本と海外の〇、×記号の認識の違いについてご紹介します。


〇×、海外では違う意味!?

日本では一般的に「良い」「正解」「可能」「OK」×「悪い」「間違い」「不可能」「NO」といった意味で使用しています。


説明書の機能表などには〇、×で表記されていることも多いかと思います。私たちはその記号の意味を当然のように理解していますが、欧米では同じように理解されない場合があるということを理解しておく必要があります。


例えば世界的に人気のゲーム機の〇×ボタン、日本やアジアでは〇は「決定」、×は「キャンセル」として使用しますが、欧米、ヨーロッパでは逆で、×が「決定」、〇が「キャンセル」の機能になります。アジア向け、欧米向けで機能設定が変更されているんです。


では、アジアと欧米でなぜ逆になるのでしょうか。


認識の違い

日本では〇、×で表記することが多く、試験でも〇×で回答する問題がありますよね。しかし、世界では必ずしも〇は「正しい」、×は「間違い」とは認識されていません。


欧米では、表やリストに回答する際、正解や該当するといった意味で✓や×を使用することが多く、該当しない項目は空欄にします。 テストの採点でも、日本は答えが正解の場合、〇でその答えを囲みますがこれは他国では馴染みのないやり方だそうです。


アメリカでは答えが正解の場合、その横に✓チェックマークを付けます。 他にも正解には何もつけず、不正解の場合に×や✓を付けるといった場合もあり、先生によってバラバラだとか。   日本で〇が正解や良い状態を意味する記号として使われるようになったのは、「満ちること」「角がない」など丸そのものが欠損のない完璧さを示す代名詞であったことが理由とされています。


一方アメリカでは◯は「empty(空白)」を意味することから否定的な状況を表すことが多いといいます。 それでゲームのコントロールキーも逆になっているんですね。


翻訳の記号表記に注意!

翻訳の際、国によって認識に違いがある記号の使用については十分に注意しなければいけません。 今回ご紹介した〇×記号だと、論文、説明書、評価、製品のサポート情報など適切な表記をしなければ誤解を招き、大きなトラブルになりかねません。 翻訳者は原文に〇×の記号表記が含まれる場合、その意図を確実に読み取り、現地人が理解しやすい記号で表記する必要があります。


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翻訳案件に関連する専門知識はもちろん現地の文化についてもよく理解していなければなりません。 翻訳依頼は専門知識・文化的知識・経験が豊富な翻訳者、翻訳会社に依頼することをお勧めいたします。         


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